日本時間 2019年08月29日 夜 Crytekは、CRYENGINE Vの改良、機能強化など新しい機能を導入したCRYENGINE 5.6をリリースしました。
このメジャーリリースには1,000以上の変更点があり、「Hunt:Showdown」に使用された実績のある機能が含まれています。
https://www.cryengine.com/news/cryengine-56-is-available-now
目次
CRYENGINE 5.6 リリースハイライト
Sandbox Editor内でプロジェクト管理
Sandbox Editorがプロジェクトの作成と管理を制御するようになったため、新しいCRYENGINEプロジェクトの開始時間が短縮され、合理化および改善されたワークフローによって開発者の柔軟性が向上しました。
Micro-facet Multi-layer Materials
この新機能により、金属の視覚的な再現が進化しました。さまざまなMaterialの作成をより芸術的に制御できるようになります。それぞれが異なる光学特性を有する異なる厚さの多層MaterialとしてMaterialを記述することによって、例えば、上面にわずかに吸収性のある層を定義し、その層の厚さを空間的または時間的に変化させることによって、(金属の)濡れた表面をモデル化することができます。
オイルを塗った金属を再現出来ます。
Area Lights
Area Lightsを使用すると、従来の時間に正確な光源に比べて、Lightの動作をより正確に表現できます。CRYENGINE 5.6の新しい実装では、事前に計算されたTextureが使用されており、Area Lightsをより正確に計算してモデリングできます。また、異なる種類のLight Shapeを定義する際の柔軟性も向上します。現時点では、Area LightsはPoint Light Componentの一部であるため、シーンにPoint Lightがある場合は、簡単にArea Lightsに変更できます。
Tessellated Particle Ribbons
[Render Ribbons feature]に、 [テッセレーション] という新しいオプションが追加されました。これにより、グラフィックスカードのテッセレーション段階で、距離にも適応するカーブした形状の新しいポリゴンを生成して、リボンパーティクルのジョイントをスムーズにすることができます。この機能は、飛んでいるObjectや、ミミズや”つる”のような有機的なObjectからの軌跡などのリボン効果に役立ちます。
Inter-Entity Constraint Points Storage
この機能は歯車を作成するために設計されていますが、他の機能も備えています。ユーザーは拘束点を 「所有」 するEntityを手動で指定できます。また、拘束された各Entityは独自の拘束点を配置できるため、この機能を使用してベルトのようなオブジェクトを作成できます。
Pressurized Closed Buoyant Cloth
うまく訳せませんでした。下の画像を見てください。
空気を閉じ込めた布を再現できます。浮き輪、ビニール製のボールなど再現できる。
Custom-Mesh Ropes
ロープでBoneとスキンを使用できるようになり、カスタム.cgfメッシュから構築して、数回繰り返すことができます。これにより、チェーン「ロープ」を単一のリンクから作成できるようになり、環境に自然に適合する”つる”や複雑なケーブルを素早く作成できます。
Full-Body Ragdoll IK
Ragdoll IKは、物理学に対応したエネルギーベースのフルボディIKで、エネルギーを最小限に抑えてPhysics Skeletonに課せられた制限を満たそうとします。この効果は、物理衝撃をキャラクターに適用するのと似ていますが、結果は物理スレッドを実行せずに即座に計算されます。
CRIWARE ADX2 Implementation
オーディオミドルウェアに依存せず、包括的で使いやすいオーディオシステムであるCRIWARE ADX2のサポート。チームがすでにADX2に精通している場合、CRYENGINEへの移行は簡単です。CRIWARE ADX2の詳細については、https://www.criware.com/en/products/adx2.htmlを参照してください。
Behavior Tree UI
新しいBehavior Tree UIは、ユーザがAIのための複雑な動作ツリーを素早く作成し、NPCや敵に命を吹き込むことを可能にするGUIインターフェースです。このツールはHunt:Showdownチームが開発したものです。
Real-time ACE Editing Feedback
ユーザーは、最初に対応するトリガーに接続しなくても、Audio Controls Editorの右ペインでミドルウェアイベントをプレビューできるようになりました。これにより、CRYENGINEのオーディオパイプラインが改善され、即座にフィードバックを得ることができます。
Physics、Rendering、Audio、Sandbox EditorとLauncherの改善など、エンジンの特定の領域に焦点を当てた詳細なプレビュー記事もチェック
CRYENGINE 5.6 Preview – Sandbox and Launcher