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CRYENGINE 5.7 LTS 概要

日本時間 2022年04月06日 Crytekは、CRYENGINE V 最後となるバージョンCRYENGINE 5.7 LTSをリリースしました。

このCRYENGINE5.7 Long Term Support(LTS)リリースでは、最新の開発ソフトウェアを使用してエンジンのワークフローを改善することを目的とし、報告された一般的なバグ修正など、さまざまな更新が行われます。
このアップデートは、CRYENGINE5.6との互換性を保つように設計されています。

CRYENGINE 5.7 LTSは、今後サポートされるCRYENGINE 5の唯一のバージョンになるため、Crytekは5.7にアップグレードすることを強くお勧めします。

CRYENGINE | CRYENGINE 5.7 Long Term Support is here!
https://www.cryengine.com/news/view/cryengine-5-7-long-term-support-is-here

https://docs.cryengine.com/display/RN/CRYENGINE+5.7

CRYENGINE 5.7 LTS ハイライト

Scaleform 4

Scaleform 3を改良したScaleform 4 integrationは、すべてのプラットフォームでより高いパフォーマンスを発揮するためにカスタマイズされたレンダリングを特徴としています。

ActionScript 2.0との後方互換性があり、FlashプロジェクトをActionScript 3.0で作り直すことなくScaleform 4のパフォーマンスの利点を享受できます。Scaleform 4へのアップグレードで予期せぬバグが発生した場合に備えて、Scaleform 3もまだ利用できます。

Scaleform Schematyc

Scaleform Schematycプラグインは、Flow Graphが提供するUIシステムに必要な機能をエミュレートするために提供されています。 UI要素はComponentとして提供され、その要素に対応する関数やイベントはElement XMLファイルで定義することができる。
Scaleform 3 と 4 の両方をサポートしています。

GamePlatformプラグイン

GamePlatformプラグインは、CRYENGINE5.6でリリースされたプラグインをアップデートしたものです。

拡張された機能として、Steam、PlayStation、Xboxなど様々なプラットフォームのサポートが含まれています。さらに、Flow GraphとSchematyc用のビジュアルスクリプティングノードを提供する新しいプラグインがオプションで含まれています。また、非推奨のDiscord Rich Presence SDKは、Discord Game SDKに更新されました。

Visual Studio 2017-2022サポート

エンジンコードとCMakeが更新され、Visual Studioバージョン2017、2019、および2022がサポートされるようになりました。VisualStudio2015のサポートは廃止されました。 このアップグレードに伴い、C ++ 17標準実装のサポートが追加され、WindowsSDKが10.0.20348.0に更新されました。

プライベートリポジトリでソースコードの配布を開始

CRYENGINE 5.7 LTSの開始に伴い、業界標準に則り、登録開発者向けのプライベートリポジトリでソースコードの配布を開始

ソースコードにアクセスするには、CRYENGINE.comのアカウントを作成し、CRYENGINEのお問い合わせフォームからアクセスをリクエストする必要があります。この新しいプライベートリポジトリのソースコードへのアクセスに加え、バグの報告やフィードバックの送信も可能になります。

CRYENGINE 5.7 LTSのサポートに加え、Crytekは次のフルバージョンのエンジンに取り組んでいます。(CRYENGINE 6だと思う)

CRYENGINE V Sandbox の基本 インターフェース

CRYENGINE Sandbox Editorのインターフェースは基本的に次のようなレイアウトです。

メインとなるPerspective Viewportは、エンジンによってレンダリングされた実際のゲームシーンを表示しています。

インターフェイス上の各要素は、切り離すことができ、セカンドモニターに配置したり、各要素の位置を変えたりすることで好みのレイアウトにすることができ、より効果的なワークフローを確保できます。

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CRYENGINE V の基本 操作

CRYENGINE V Sandbox の基本的な操作

Viewport の制御

ファーストパーソンシューター(FPS)で一般的に使用されているマウス操作やWASDキーでCameraの動きを制御できます。

W 前進する
S 後退する
A 左に移動する
D 右に移動する

SHIFT でダッシュ(移動速度を上げる)

マウスホイールを上で前進、下で後退する。

マウスポインターがウィンドウ内にあるときに、マウスの右ボタンを押したまま、マウスポインターを移動してCameraを回転できます。

マウスの中央ボタンを押したまま、マウスポインターを移動してCameraを上下左右に移動できます。

Viewportの移動速度の制御

マウスの右ボタンを押したまま、マウスホイールを上または下にスクロールすることにより、移動速度を変更できます。

Perspective 左上隅にspeed スライダー が表示され、このスライダーをクリックしてドラッグすることでも、移動速度を変更できます。

Camera設定のボタンの横に、Cameraの移動速度のプリセット値のボタンがあります。

地形の衝突 設定

Qを押すと、地形衝突をON/OFFができます。ONにすると、カメラは地形の下に移動せず、地形に沿って移動します。

選択したObjectにViewを移動

Objectを選択し、[Go to Selection]ボタンをクリックすると、現在のViewportで選択したObjectに移動します。(パースビューと正投影ビューの両方で機能します)。複数のObjectが選択されている場合、複数のObjectの中心に移動します。


https://docs.cryengine.com/display/CEMANUAL/Viewport+Navigation

CRYENGINE採用ゲーム リスト

CRYENGINEを採用したゲームのリスト。
ほとんどのゲームはCRYENGINEを独自にカスタムして使用しています。

適時追加、追記します。

リストはアルファベット順です。 続きを読む

CRYENGINE V Game SDKの機能を変更する

Game SDKを使用してゲーム作成する際、Game SDKの機能は必要ですが、デフォルトのFPSゲームの機能は不要ということがあります。この記事では、この使用しないデフォルトのFPSゲームの機能を隠す方法を紹介します。 続きを読む

CRYENGINE 5.6 概要

日本時間 2019年08月29日 夜 Crytekは、CRYENGINE Vの改良、機能強化など新しい機能を導入したCRYENGINE 5.6をリリースしました。

このメジャーリリースには1,000以上の変更点があり、「Hunt:Showdown」に使用された実績のある機能が含まれています。

https://www.cryengine.com/news/cryengine-56-is-available-now

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CRYENGINE V プレイヤーキャラクターの変更方法

テンプレートプロジェクトのプレイヤキャラクターの変更方法

ここでは、C++ Template project の「Isometric Pathfinding」を使用しています。GameSDKは使用しません。他のテンプレートプロジェクトでも、もちろんプレイヤキャラクターを変更可能です。

https://docs.cryengine.com/display/CEMANUAL/Tutorial+-+Replacing+the+Player+Character 続きを読む

CRYENGINE V Lightingのセットアップ

CRYENGINEのレンダラは、ライトマップと呼ばれるTextureにシャドウ情報を長時間ベイク処理する必要がある多くの他のエンジンとは異なり、業界で最も速いリアルタイムのライティングエンジンであると考えられておりCRYENGINEは、このレンダラによって有名になりました。

CRYENGINEでは自動でリアルタイムにライトマッピングが行われるためベイク処理は不要です。 続きを読む

CRYENGINEの現状と今後

CRYENGINEの現在の状況のまとめ
2022年04月15日 時点
過去の情報は「CRYENGINEの歴史」を見てください。

情報源は、主にCRYENGINEのロードマップ、公式サイト、ForumでのCrytekスタッフの回答などです。

CRYENGINE全般

現在CRYENGINE V はLTS(Long Term Support)に移行しています。今後、CRYENGINE Vには機能追加はありません。現在、Crytekは次世代のCRYENGINEを開発です。

2019年8月29日にリリースされた5.6から、2年以上もエンジンの更新がないためCRYENGINEは現在、競合に比べて大きく遅れを取っており、時代遅れの状態です。メジャーバージョンのパブリックリリースの見通しは立っていません。

言語は英語

CRYENGINEのロードマップ
https://www.cryengine.com/roadmap
5.6は2019年8月29日にリリースされ、日本時間 2022年04月06日にCRYENGINE V 最後となるバージョンCRYENGINE 5.7 LTSがリリースされました。

当初、5.7が2020年の春に発表の予定でしたがCOVID-19のため発表は無くなり、2020年はメジャーリリースの予定は無しになりました。(当時、欧州はCOVID-19のパンデミックでロックダウン中だった)

Crytekは2020年、2021年はCRYENGINEに関する情報をほとんど発信していませんでしたが、これはCOVID-19による混乱と次世代のCRYENGINEを作ることに集中していたためと当初発表されました。

Crytekは、中規模の企業でありテクノロジー企業であると同時に、ゲーム開発スタジオでもあります。そのため、ユーザーの少ないCRYENGINEの開発計画を先に進めるよりも、Crytekの代表的なIPである『Crysis』フランチャイズや最新IP「Hunt: Showdown」への投資、ゲーム開発のサポートを優先するという決断をしたと後に発表がありました。結果CRYENGINEは2年間の間、最新バージョンが公開されませんでした。

公開されていないだけで、Crytek内部では5.7相当のCRYENGINEは出来ているようです。「Crysis Remastered」は5.7です。多分

CRYENGINEとゲーム開発チームの両方をサポートするために、今後数年間でスタジオの人員を大幅に増加させる計画を持っているそうです。しかし、最初に、目標を達成するためには、エンジンのアーキテクチャと社内の構造を変更する必要があると判断しているそうです。

CRYENGINE Vのライフサイクルを締めくくるリリースが2021年に1つ予定されていましたが、CRYENGINE 5.7は、「COVID-19により働き方が変わり、開発の優先順位を調整しなければならなかったため、設定した開発目標を達成することができませんでした」と発表があり無しになりました。

CRYENGINE 5.7 Roadmap Update and Future Plansから製品責任者であるArto Ruotsalainenの説明の意訳

設定された野心的な目標の実現に集中するために計画を変更する必要があり、これはCRYENGINEの次のメジャーバージョンのパブリックリリースが遅れることを意味します。

最終的には、ゲーム制作チームで行ったエンジンの進歩を統合し、すべてのライセンシーとコミュニティのためにCRYENGINEを再構築、革新、強化するため時間が必要です。遅延は、多くの人が聞きたいことではないことを私たちは知っています。

しかし、すべての人の長期的な利益のために、私たちはそれが正しいものであると信じています。また、次のパブリックリリースのタイムラインがないからといって、現在のCRYENGINEライセンシーやアクティブなコミュニティメンバーとの協力を継続しないということではありませんのでご安心ください。メジャーバージョンのパブリックリリースの見通しが立たないままどのように作業を継続するかについては、現在計画を策定中ですので、来年中のアップデートにご期待ください。

その後、2022年に次世代のCRYENGINEリリース。

https://www.cryengine.com/news/view/cryengine-5-7-roadmap-update-and-future-plans

https://www.cryengine.com/news/view/cryengine-staff-spotlight-meet-the-team-arto-ruotsalainen

2020年は5.6のホットフィックスを暫定的に提供し、2022年に5.7をリリースしLTS(Long Term Support)に移行しました。

5.4までは使用料は無しでしたが 5.5以降(Ver5.0~5.4も含め)年間の総収入USD 5,000以上のプロジェクトごとに5%の使用料が発生することになりました。

CRYENGINE Vマニュアルは、まだ未完成。分からないことはforumで聞く。

サンプルプロジェクトのGameSDKはCrysis2のアセット、システムが元になっているので古い。

ロードマップを見ると5.7で大きな進化、改善がされる予定。だったが、2021年のメジャーリリースに期待。

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