CRYENGINEの歴史

CRYENGINEの歴史をまとめました。
CRYENGINEの現在の状況は「CRYENGINEの現状」を見てください。

CRYENGINEは、最先端の3Dゲーム開発技術を提供している独立系ゲーム会社Crytekが開発しています。

目次

CryENGINE

CryENGINE 1
http://www.crytek.com/cryengine/cryengine1/overview

「Far Cry」で使用された。
もともと技術デモのためにCrytekが作成していた。

CryENGINE 1は、「Far Cry」と平行して、2001年から2004年の間に開発

「Far Cry」は,Crytekが制作し,Ubisoftがパブリッシングを担当した。その後、Ubisoftとのパブリッシング契約が終了し、IP(ブランド名)はUbisoftが取得し、UbisoftはCryENGINEの永久ライセンスも取得する。

「Far Cry 2」以降、UbisoftはCRYENGINE派生の「Dunia Engine」を使用し、「Far Cry」シリーズを制作している。「Dunia Engine」内の「CryENGINE 1」のコードは10%未満らしい。https://game.watch.impress.co.jp/docs/20080229/3df.htm

主なゲーム

Far Cry
Aion Online

CryENGINE 2

CryENGINE 2
http://www.crytek.com/cryengine/cryengine2/overview

PC版「Crysis」で使用された。
そのアップデート版(2.5)が「Crysis」の外伝「Crysis Warhead」で使用された。

現在(2016/10/29)CryENGINE 2を使ってみたい場合、GOG.comで販売しているCrysisにSandbox Editor2が含まれている。

Game*Sparkの記事映画「ブレードランナー 2049」CRYENGINE使用シーンをUE4で再現したクリエイター現るでCryENGINEがブレードランナー 2049で使われていると言う情報がありますがこれは間違いです。

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Game*Sparkが元にしたDSOGamingの記事『Blade Runner scene recreated in Unreal Engine 4, looking better than its CRYENGINE version』を読んだ結果、この元記事は、記事を書いた人物がCryENGINE 2で再現した「ブレードランナー」のシーン(多分ファンメイド)をPC壁紙にしていたがUnreal Engine 4で再現したより良い画像があったためPC壁紙の置き換えの時期が来たみたいだ と言う記事でした。CryENGINEがブレードランナー 2049で使われているとは一切書かれていませんでした。

念の為、映画も見みてWebでも調べた結果「ブレードランナー2049」でCryENGINEの使用は確認できませんでした。クレジットにもCryENGINE関連は見つかりませんでした。

また、上記のDSOGamingの記事に使われているCRYENGINEを使用したとして比較のために使われているブレードランナーの画像は少なくとも2010年以前から存在する画像で、1982年公開の「ブレードランナー」のシーンをCryENGINE 2で再現した画像のようです。もちろん「ブレードランナー2049」に該当シーンは存在しませんでした。

映画「ブレードランナー 2049」CRYENGINE使用シーンをUE4で再現したクリエイター現る | Game*Spark調べた限りCRYENGINE関連の情報は間違った情報です。

CryENGINE 3

CryENGINE 3
http://www.crytek.com/cryengine/cryengine3/overview

「CryENGINE 2」まではPC向けだったのでゲーム機にも対応させた。(PlayStation 3、Xbox 360、Wii U)
「DirectX 11」に対応。
ゲーム機版の「Crysis」は「CryENGINE 3」が使用された。このCrysisは劣化版で、グラフィック品質の低下、一部のステージは削除されていた。PS3で確認。

2011年、インディーズ開発者など一般でもゲーム制作が出来る、非商用のゲーム制作用「CryENGINE 3 Free SDK」が配信された。

バージョン3.4.5は名作だった。ある程度軽く、バグも少なかった。この頃が一番CRYENGINEは輝いていたように思う。

「CryENGINE 3」は、バージョン3.5.8まで

CryENGINE 3を使用した有名タイトル

Crysis 2

Crysis 3

Kingdom Come: Deliverance (キングダムカム・デリバランス)
http://kingdomcomerpg.com/

「Kingdom Come: Deliverance」は「CryENGINE 3」を使っているようです。
情報源は、公式MODツール

CRYENGINE

2014/05 Crytekは「CRYENGINE」をSteamで有料で配信する。

バージョン表記が無くなった。 「CryENGINE 4」に相当する。

「CryENGINE」から「CRYENGINE」の大文字表記になった。

通称EaaS版。(Engine-as-a-Service)

CRYENGINEバージョン表記は無くなったがバージョンとしては3.6.0から始まる。 3.6.0~3.8.6

物理ベースレンダリング(PBR)になった。PBRの種類はSpecular Workflow
「PlayStation 4、Xbox One」世代。

CRYENGINEを使用した有名タイトル

Prey(2017年版)体験版あり
http://store.steampowered.com/app/480490/
https://www.cryengine.com/news/see-the-gameplay-reveal-of-prey-powered-by-cryengine

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CRYENGINE初期(3.6.0)の頃は物理ベースレンダリングになったぐらいで(←バージョン4にしても良いくらい大きな変更です)3.5.8からUIなどは、あまり変わらなかった。

バージョン表記は無くなったがEaaS版と呼ばれている。

ウィキペディア日本語版のCRYENGINEの項目に「CryEngine(第4世代)と呼ばれるだろう」と書かれていたが公式を含め、誰もそのような呼び方はしていない。

Crytekは「CRYENGINE」月額980円から~とか言い出す。(ちなみにこの頃、Crytekは財政難になっていたはず。)

この時(2014年)の財政難により、主要な開発スタッフが他社に移っていった。Unity社に入社した開発スタッフがいたと聞いたことがあるので「Unity」のグラフィック品質が上がったのは、Crytekの開発スタッフがUnity社に入社したからかも?

その後、Amazonと大規模なライセンス契約を締結し財政難を脱したように見えた。と思ったんですが、2016年後半になっても財政難だったようでCrytekは一部を除き国外スタジオを全て閉鎖することになった。

Crytek「利用料を支払っている限り、CRYENGINEを利用したゲームをロイヤリティフリーで販売できるよ。」

個人でもCRYENGINEを利用したゲームを販売できるようになった。

「CryENGINE 3 Free SDK」の時は販売するには会社として契約だった気がする。

2015/03 「Unreal Engine 4」が月額19ドルから無料になり、「Unity」は「Unity 5」をリリースし物理ベースレンダリングになる等、他のゲームエンジンは、大きな発表があったが「CRYENGINE」は大きな発表もなく有料のままだったため、多くのCRYENGINE使用者は、他のゲームエンジン(主に無料になったUnreal Engine 4)に乗り換える事になってしまった。

当時の記事(4gamer.net / gamespark.jp)

 

Amazon Lumberyard

「Amazon.com」が「Crytek」と大規模なライセンス契約をして誕生した。

「Amazon.com」が「CRYENGINE」をベースに作った「CRYENGINE」の派生。
有料の「CRYENGINE」に替わるゲームエンジンと期待しましたが、約1ヶ月後「CRYENGINE 5」(0円から)が発表されて「Amazon Lumberyard」(ベータ版の時点で)はなんだか残念な子になる。

ベータver 1.0.0時点では、ほとんどCRYENGINEだが今後は変わっていく予定。ベータver 1.0.0は40GB程度あった。ベータ版 1.8の時点で60GB。

一年後、Crytekのコードは半分程度になり、CRYENGINEよりも早く、HDR映像出力への対応も実現した。また、ユーザーガイドは、ほとんど機械翻訳で日本語化された。残念な子かと思いましたが一年後すごい子になってました。Amazon.comやる気ある。

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4gamer.net | [GDC 2017]Amazon.comのゲームエンジン「Lumberyard」に注目が集まる。UE4とUnityに並ぶ3大ゲームエンジンとなるか?
http://www.4gamer.net/games/337/G033768/20170310142/

2016年12月23日(現地時間)CRYENGINEを使用して開発中のゲームの中で最も有名な Star Citizen がAlpha 2.6からAmazon Lumberyardにゲームエンジンを変更することを発表した。

Star Citizen アルファ2.5まで、使っていたCryEngineはLumberyardと同じくらいカスタムされたフォーク(出典元は忘れました)で名前がStarEngine

Lumberyard for those interested…
https://forums.robertsspaceindustries.com/discussion/364217/lumberyard-for-those-interested

Star Citizen switches from CryEngine to Amazon’s Lumberyard
http://www.pcgamer.com/star-citizen-switches-from-cryengine-to-amazons-lumberyard/

上記のページを大まかに訳し、要点をまとめてみました。

LumberyardとStarEngineはCryEngineのまったく同じビルドからのフォーク。
Lumberyard and StarEngine are both forks from exactly the SAME build of CryEngine.

「Cloud Imperium Games」はCrytekとAmazonのロードマップを比べ、最も興味を持っていた分野(オンラインゲーム)に投資しているのはAmazonと判断。

Amazonは大企業で、LumberyardとAWSなど次世代のオンラインゲームをサポートするために莫大な投資をしており、Crytekは、このレベルの投資をする財力(リソース)を持っていないと判断。

「Cloud Imperium Games」は「Star Citizen」の大規模なオンラインゲームを構築する上でCryEngineのCryNetwork(確かオンライン部分)では古く適さないと判断したようです。このようなことから、今後の将来のためにCryEngineを使い続けるよりもLumberyardにしたほうが良いと判断したようです。

2021年7月6日(現地時間)「Lumberyard」の後継「Open 3D Engine」が発表される。

事実上Amazonはゲーム事業とゲームエンジンの開発に失敗した。

Open 3D Engine
https://o3de.org/

Built for Builders: The Story of AWS and Open 3D Engine – Developer Preview
https://aws.amazon.com/jp/blogs/gametech/open-3d-engine/

CRYENGINE V

2016年03月15日(現地時間)(日本では2016年03月16日)「CRYENGINE V」が発表される。
支払いがPay What You Want(PWYW方式)になる。

Steamで配信の「CRYENGINE」は発表直前に販売停止になった。(「CRYENGINE」を一度でも契約してあれば販売停止後もまた契約でき利用できる)

同日「Humble Bundle」にて”Humble CRYENGINE Bundle”が2016年03月30日まで販売される。
ロイヤリティフリー素材のアセットなどのバンドルだった。ただし、ファイル形式はpsd、max、ma、fbx形式。そのままではCRYENGINEで使えないので自分で変換する必要があった。
無料で”Free Campfire Asset Pack”がもらえた。
0.20ドルから購入でき、13ドルで全てもらえた。
合計DL量40GB以上、全て解凍すれば数百GB。
現在は、このバンドルのアセットの一部はCRYENGINE Marketplaceから無料ダウンロードできます。

またバージョン表記が付いた 数字の5ではなくV(ファイブ)
CRYENGINE V

開発者が、支払い値を自由に決める支払い形式になった。0円にすれば無料です。

その後、5.5から(Ver5.0~5.4も含め)年間の総収入USD 5,000以上のプロジェクトごとに5%の使用料が発生するように変更になり、支払い値を自由に決める支払い形式は廃止になった。

「DirectX 12」、(正式に)「C#」に対応した。Sandbox Editor がQtベースのインタフェースになった。(3.8.6までは、MFCベース)

やっとまともなランチャーを付ける。前から複数のプロジェクトを管理する事はできたがとても使いづらかったしランチャーは無かった。Steamで配信してからは更に不便だった。

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色々、細かいところ(ゲームエンジン以外の部分コミュニティなど)を見なおした。ように見える

CRYENGINEシリーズは、今までゲームエンジン以外の部分が弱すぎたので、(3dモデルのインポートとか。本当はインディーズ開発者に作らせる気ないでしょと思う時がよくあった。)その部分を改善できそうな「CRYENGINE V」は期待しています。

CRYENGINE Vを使用したタイトル

RPG Project | Resonance Gamez 日本で製作中のMMORPG
https://audio089.wixsite.com/resonance-project
https://twitter.com/Resonance365

Hunt: Showdown マルチプレイヤーFPS 開発元: Crytek

他にもあります。

「CRYENGINE V」の情報が長くなってきたので以降一部のみ書いてます。

CRYENGINE VのソースコードがGitHubで公開

2016/05/12ごろ(現地時間)
CRYENGINE Vのソースコードが今後はGitHubで公開されると発表される。
発表されただけでこの時は、GitHubで公開はされなかった。

2016/05/23ごろ(現地時間)
CRYENGINE 5.1のソースコードがGitHubで公開される。
https://github.com/CRYTEK-CRYENGINE/CRYENGINE

CRYENGINE SDK
https://github.com/CRYTEK-CRYENGINE/CRYENGINE/releases

CRYENGINE 5.3からSchematyc(ベータ版)が追加された

  • schematycは、CRYENGINE内のゲームプレイシステムを構築する方法を変更することを目的としたノードベースのビジュアルスクリプティング言語。
  • 独自物理演算のCryPhysicsの代替としてNVIDIAのPhysX
  • Schematycを使用することで、非プログラマーが素早くプロトタイプを制作したり、C ++やC#のスキルがなくても全体をとうしてCRYENGINEでゲームを制作する事ができるようになりました
  • Flowgraphと似ているようですが、C ++やC#でカメラのような要素をコントロールしていた部分がSchematycからもコントロールできるようになりました
  • 「Schematyc Entity」は「Unity」の「Prefab」に相当する。
  • 内部構造の改修が多かった。

https://www.cryengine.com/news/cryengine-masterclass-schematyc

CRYENGINE 5.4

数回のPreview版が公開されてからフルリリースされた。(フルリリースの公開が、かなり遅れた)

CRYENGINE 5.4の概要

ついに、パッケージのビルドが手軽に出来るようになった。今まで、手動でファイルを選別していた。

グラフィックスAPIのVulkan(ヴァルカン)のサポートなど。
Substance Designerの.sbsar を使用してテクスチャの作成が出来るようになった。
5.4のフルリリース時に、Sandbox Editorのソースコードが公開予定だったが延期され 5.5 Preview 発表時に公開された。
https://www.cryengine.com/news/community-update-sandbox-source-code-cryengine-documentation

CRYENGINE 5.5

日本時間 2018年03月21日 CRYENGINE 5.5 Previewが公開された。
(Ver5.0~5.4も含め)年間の総収入USD 5,000以上のプロジェクトごとに5%のロイヤルティが発生するようになった。

CRYENGINE 5.5 Preview 概要

Sandbox Editorのソースコードが公開
SVOGIの改善、マニュアルの書き直し、Unityからの移行ガイドなど

同日、Microsoftはリアルタイム・レイトレーシングによる3Dグラフィックスを実現するDirectX 12 APIの新たなグラフィックス機能「DirectX Raytracing」(DXR)を発表。*DXRは完全なリアルタイム・レイトレーシング機能ではない。

また、同日Unreal Engine 4、UnityなどのゲームエンジンはDXR対応を発表し、Unreal Engine 4は、DXRを使用した『Reflections』デモも発表した。ただし、このデモは実用レベルでは無くコスト無視の無理やり対応したPCを使ったデモだった。(CRYENGINEとLumberyardはこのとき対応の発表なし。)
https://blogs.nvidia.co.jp/2018/03/27/epic-games-reflections-ray-tracing-offers-peek-gdc/

5.5 PreviewでSVOGIの改善などでグラフィックスがより高品質になり堅実なバージョンアップなのですが同時期に次世代のグラフィックス機能、DXRと『Reflections』デモが発表されてしまったのでどうしても見劣りして見えてしまう。

6回のPreview版のリリース後に日本時間 2018年09月20日 夜 CRYENGINE 5.5正式リリース

CRYENGINE 5.5が32Bit OS用ゲームを作成できる最後のエンジンのバージョン。

日本時間 2019年03月16日 CRYENGINE 5.5(特別版)で作られたCRYENGINE のリアルタイム・レイトレーシングのデモが公開された。このデモはAMD Radeon RX Vega 56(発表当時の平均価格は約5~8万円位)を使用した実用レベルのデモ。当時はリアルタイム・レイトレーシングを実装したゲームは全てDXRとNVIDIA のGeForce RTXを使用していたのでAPIとハードウェアにとらわれずリアルタイム・レイトレーシングを実行した初のデモだった。また、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)2019でGoogleのストリーミングゲームサービス「Stadia(ステイディア)」に対応することも発表された。

Crytek Releases Neon Noir, A Real-Time Ray Tracing Demonstration For CRYENGINE

デモに使用されたCRYENGINEのレイトレ機能はAPIとハードウェアにとらわれず、AMDおよびNVIDIA GPUでリアルタイム・レイトレーシングを実行できる。この新しいレイトレ機能は、将来統合される際に最新世代のGPUおよびVulkanやDX12などでサポートされているAPIによって提供されるパフォーマンスの向上の恩恵を受けるように最適化される。

CRYENGINE 5.6 概要

日本時間 2019年08月29日 夜 Crytekは、CRYENGINE Vの改良、機能強化など新しい機能を導入したCRYENGINE 5.6をリリース

CRYENGINE 5.7 LTS 概要

日本時間 2022年04月06日 Crytekは、CRYENGINE V 最後となるバージョンCRYENGINE 5.7 LTSをリリース

当初、5.7は2020年の春に発表の予定でしたがCOVID-19のため発表は無くなり、2020年はメジャーリリースの予定は無しになりました。(当時、欧州はCOVID-19のパンデミックでロックダウン中だった)そのため、2020年は5.6のホットフィックスを暫定的に提供し、2022年に5.7をリリースしLTS(Long Term Support)に移行しました。

当初予定されていたレイトレ機能追加などはCOVID-19のため大幅に変更されたのでレイトレーシングなどは追加されませんでした。

標準版より長期間保守されるのがLTS版で、この5.7がCRYENGINE Vとしては最後のメジャーリリース。5.6との互換性を保つように設計されて、報告された一般的なバグ修正など、最新の開発ソフトウェアを使用してエンジンのワークフローを改善することを目的としたさまざまな更新が行われました。

業界標準に則り、登録開発者向けのプライベートリポジトリでソースコードの配布を開始

ソースコードにアクセスするには、CRYENGINE.comのアカウントを作成し、CRYENGINEのお問い合わせフォームからアクセスをリクエストする必要があります。この新しいプライベートリポジトリのソースコードへのアクセスに加え、バグの報告やフィードバックの送信も可能になります。

Crytekは2020年、2021年はCRYENGINEに関する情報をほとんど発信していませんでしたが、これはCOVID-19による混乱と次世代のCRYENGINEを作ることに集中していたためと当初発表されました。

その後、Crytekは中規模の企業でありテクノロジー企業であると同時に、ゲーム開発スタジオでもあります。そのため、ユーザーの少ないCRYENGINEの開発計画を先に進めるよりも、Crytekの代表的なIPである『Crysis』フランチャイズや最新IP「Hunt: Showdown」への投資、ゲーム開発のサポートを優先するという決断をしたと後に発表がありました。結果CRYENGINEは2年間の間、最新バージョンが公開されませんでした。

正式名 (のはず)

CryENGINE
CryENGINE 2
CryENGINE 3
CryENGINE 3 Free SDK
CRYENGINE
CRYENGINE V

「CRYENGINE」はゲームエンジン、「CRYENGINE」のエディタは「Sandbox Editor」


2018/05/12
2018/05/23
2018/10/05
2019/03/16
追記、修正

CRYENGINEの歴史その他

CRYENGINE採用ゲーム リスト


現在は次世代のCRYENGINEに期待し、Unreal Engine 5かUnityをメインに使うのが無難です。CRYENGINE 5は終わりつつあります。

他のゲームエンジン(Unreal Engine 4、Unity)と比べると圧倒的に使用者が少ないです。しかし、CRYENGINE系は他のゲームエンジンよりもオープンワールドFPSは作りやすく、グラフィックは全般的に他のエンジンより簡単に美しい風景が作れます。

また、CRYENGINEでは自動でリアルタイムにライトマッピングが行われるためベイク処理が不要です。

CRYENGINEとLumberyardは、Unreal Engine 4が当初実装を予定していたが実装することができなかったVoxel-Based Global Illumination (SVOGI)が使用できます。

またCRYENGINEを使ったゲームは開発元のCrytek社のゲームを含め、バグが多い印象があります。セーブ関連、ステージ移行しないバグとかよく見た気がします。

情報はUE4とUnityに比べたら、少ないです。基本的に分からないことは、フォーラムで英語で聞く感じですが、フォーラムで聞けば大体誰か(Crytek社員とか)が答えてくれます。

CRYENGINE VではプラグインシステムがサポートされCRYENGINEに機能追加、除去がより簡単に行えるようになったり、APIのVulkanサポートや新しいAIシステム UQS などが搭載され数年前よりも進化しています。また実験的なモード“GI without voxels” modeなども追加されたりしているので、UE4とUnityに飽きた人は使ってみると新たな発見があるかもしれません。

Unityからの移行ガイドがあるのでUnityゲーム制作したことがあるなら、C#で制作すればCRYENGINEでゲーム制作は意外と簡単かもしれません。

今から始めるなら、CRYENGINE派生の「Amazon Lumberyard」も良いと思います。Lumberyardは業界標準の3D樹木作成ソフト 「SpeedTree」 が無料で使えます。ただし、LumberyardはサンプルAssetが強制的に付いてくるので60GB以上必要でサイズが大きいです。CRYENGINEはエンジンのみインストールできるのでサイズは3GB以下。

開発者がCRYENGINEを選ぶ理由 | CRYENGINE
https://www.cryengine.com/news/why-developers-choose-cryengine

開発者がCRYENGINEを選ぶ理由 Part2 | CRYENGINE
https://www.cryengine.com/news/why-developers-choose-cryengine-part-2

開発者がCRYENGINEを選ぶ理由 Part5 | CRYENGINE
Kingdom Come: DeliveranceでCRYENGINEが選択された理由
https://www.cryengine.com/news/why-developers-choose-cryengine-part-5

【devcom 2018】Crytekがゲームエンジン「CRYENGINE」の最新アップデートを紹介 | GAME Watch
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1141739.html

参考

http://cryengine.com/
http://www.crytek.com/cryengine
https://aws.amazon.com/jp/lumberyard/

https://ja.wikipedia.org/wiki/CryENGINE
https://en.wikipedia.org/wiki/CryEngine

http://gigazine.net/news/20160316-cryengine-5/
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/amazon-agreed-cry-engine-crytek/

https://doope.jp/2018/0375187.html

独Crytek、ゲームエンジン「CRYENGINE」をSteamで提供開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20140529_650909.html

Crytekが「CRYENGINE」に月額制ライセンスモデルを導入。Steamで月額9.99ドルからの利用が可能に
http://www.4gamer.net/games/210/G021012/20140529111/

Crytek,「CryENGINE 3 SDK」の最新版となる「3.4.0」をリリース。新機能を紹介するムービーも合わせて公開
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20120414003/

「CryEngine V」ビジネス&開発責任者インタビュー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20160319_749128.html

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